「当たり前」って何だろう?公理の話【掛け算の順序6話目】

B!

こんにちは。しらこです。

前々回のお話で、「掛け算はどれで定義してもよい」というお話をしました。

ということは…

私が、掛け算が交換可能って言ってたの、合ってたじゃん!!
「2×3」も「3×2」も、「同じ!!」って言ったの、合ってたじゃん!!

 

2×3も3×2も、当たり前?

おいたん
いや、それは違う。
何故ならあの時、「当たり前」となる根拠を説明出来なかったでしょ?

「あの時」の私の解答↓

↑「2×3」も「3×2」も「答えが同じ」と解答している。
これは、「答えを計算している」ということ。

この時、本当に「2×3=3×2」の根拠が分かっていたら、こう説明出来る。↓

2×3=3×2になるのは何故?の解答例
2×3と3×2は、上記のようにみなせる。
同じ並びを、どう数えても一緒だから。

数え方が変わっても、そこにある"数"は変わらない。
だから、「掛け算は入れ替え可能」なんだねぇ。。。

おいたん
数学は、「誰々が言っていたから」や、「教科書にそう書いてあるから」は、根拠にならないんだ。
教科書の行間をしっかり読んで、自分の頭で理解することが大切なんだよ。

 

へぇ〜

↑かけ算を「2×3=2+2+2」と、累加で定義した以上、可換は当たり前ではない。だけど…というお話。

出来れば、5億回くらい読んでくれると、嬉しいな〜💕

【超重要な注1、2】
数学を議論する際のお話です。
小学生は、「九九がそうだから」や、「計算結果が同じ」等も、立派な根拠になると思います。

↑ここ、とっても重要なので、勘違いしないでね。

「これ以上は説明出来ない」事柄

おいたん
数え方が変わっても、本当に同じになるの?縦と横が違っても、本当に同じ??
など、「当たり前」と思える様な事をどんどん突き詰めていくと、最終的に「これ以上は説明できない」事柄になる。

 

おいたん
これを「公理」といい、証明なしに認めることにしているんだ。

 

1 一般に通用する道理。

2 数学で、論証がなくても自明の真理として承認され、他の命題の前提となる根本命題。

3 自明であると否とを問わず、ある理論の前提となる仮定。

 

 

へぇ〜、そうなんだ!!
(公理なんて言葉、初めて聞いた…)

 

数学的帰納法…。
習った記憶はあるが、すっかり忘れている。
何だったっけ????

数学的帰納法(すうがくてききのうほう、英: mathematical induction)は証明の手法の一つ。自然数に関する命題 P(n) が全ての自然数 n に対して成り立つ事を証明するために、次のような手続きを行う[注 1]。

1. P(1) が成り立つ事を示す。
2. 任意の自然数 k に対して、「P(k) ⇒ P(k + 1)」が成り立つ事を示す。
3. 1と2の議論から任意の自然数 n について P(n) が成り立つ事を結論づける。

何だか難しそう??
いいえ、とてもとても簡単です。そしてそれは次のお話…。

おいたん
言っていることはとても分かりやすいと思うよ。
高校の時、数学的帰納法で挫折した人や、今、高校生の人も、見てみてね。

 

もちろん、その他大勢の人にも見て欲しいと思ってます。
え?そんな事???って言うくらい、拍子抜けする内容だから!!(多分)

 

こぼれ話

「2×3」も「3×2」も同じなら、どっちかに統一すれば良くない??

「2×3」と「3×2」に"違いが全くない"なら、もういっそのこと、どっちかに統一してしまえばよくないですか?
例えば、「数字が小さい方を前に書く」というルールにしたら、「3×2」って書くことがなくなり、常に「2×3」と書くことになる。

それ、いいね!!
そしたらかけ算順序問題も一気に解決!!
九九表だって、逆の部分、覚えなくていいから、九の段だったら、「9×9=81」だけ覚えればいいし、めっちゃラクじゃん!!
いい考え!!


何故、このような表記ではダメなのでしょう?

実は答えはもうこのブログ内のどこかに出ているんだけど、また後日、(もしかしたら演算や実用上の問題を交えて)詳しくリライトします。

おいたん
それはね…(答えはリライトするよ)

 

リライトしたらツイッターで呟くから、それまで、考えてみてね。

(注意:あくまでも数学のお話です。教育上云々の話ではありません。)
 

【2022/03/17追記↓】

何故、九九表の表記を半分だけ、とか、掛け算が交換可能なら片方だけ覚えればいい、としちゃダメなの?

何故なら、掛け算は演算だから。

数学において、二項演算(にこうえんざん、英: binary operation)は、数の四則演算(加減乗除)などの 「二つの数から新たな数を決定する規則」 を一般化した概念である。二項算法(にこうさんぽう)、結合などともいう。

 

掛け算は2つの数から新たな数を決定するものねぇ…。

 
例えば、
パンツを履いてズボンを履く。
ズボンを履いてパンツを履く。
パンツを先に履くか、ズボンを先に履くかで、見た目が変わる。
見た目に注目するのであれば、非可換(交換できない)。

でも、パンツとズボンを履いた時の「重さ」が知りたい。
のであれば、パンツを先に履いても、ズボンを先に履いても、重さは同じ(重さは可換(交換可能))。

見た目は関係ない重さを知りたかったとしても、パンツを先に履くか、ズボンを先に履くかという、どっちの概念も存在する訳で、どちらかがなくなるわけではない。

掛け算は可換(交換可能)だからと言って、どちらかの表記をなくせば良い、ということにはならないのです。

ズボンとパンツの例え話は、人によっては解釈が違うし、私が理解している範囲で書いているよ。
この例え話で逆に分かりにくくなる人もいるだろうし、あくまでも、私の認識、私が理解するために出した例え話なので、スルーしてください。

 

因みに、掛け算は可換だと知っているなら九九は半分まで覚えれば問題ないと思うよ。
私は8×5を頭の中で「ゴハシジュウ」って考えて答えを出してるよ。
でも、自分が頭の中で「ハチゴ(8×5)」を使わないからと言って、他人が「ハチゴ」を使わないかどうかは分からないよね。
九九表を覚えることで、「掛け算は可換なんだ!!」って気づく人もいるだろうしね。

 

おいたん
それに、九九表が対称だったらキレイでしょ?

 
因みに、日本では昔、半九九で教えられていたそうです。
そして総九九になったのも、演算が理由ではなく、外国が総九九だったから取り入れたそうな。

私、掛け算が総九九なのが当たり前だと思ってた…。
総九九であることに、何の違和感も疑問もなかったけど、半九九だった時代もあったんだねぇ。(総九九、半九九って言葉があるのも知らなかった)
この辺りも調べてみると面白そうだね!!
気になる人は調べてみてね。

 
 

 

今はこんなのあるんだねぇ〜。
お風呂で九九を覚えるの、結構いいよ!!
コウ(幼稚園年中)も面白がって覚えてます。

 

ではまた〜!!
スポンサーリンク
最新の記事はこちらから